髪さらさらは美容室帰りしかムリ?現役美容師がお家でもできる方法を教えます!

美容室帰りの髪さらさら感を保ちたい。
家でシャンプーすると毎回元通り・・・・・・。
3日くらいたつとゴワゴワギシギシする。
あの、髪サラサラ感は美容室でないとムリなのでしょうか。美容室帰りと全く同じ状態を保つことは難しいかもしれませんが、今回お話するポイントに気を付けていただければ、かなり近い「さらさら感」をキープできると思います。
1: 髪さらさらは美容室じゃないとムリ?
どうして美容室帰りの髪はあんなにさらさらなのでしょう。
確かに使っている薬剤が市販のものとは違うこともありますが、それよりももっと肝心なのは、髪に対する専門的な技術や知識の違いが影響しています。
(1)髪の扱い方の違い
美容院では髪を扱うとき、ものすごく慎重に扱っています。
ブラシを通すときもそうですし、シャンプーをするときも同じです。
頭皮はもちろん、髪の毛にもできるだけダメージや負担がかかりづらいような技術を使って触れています。
また、トリートメントを行うときなどは、ただトリートメントを髪にベタッと付けるのではなく、コーミングと呼ばれる髪の毛をくしでとかすことも行っています。
こういった細かな一手間をやるかやらないか、知っているかどうかで髪をさらさらにするために必要な下地が決まります。
(2)シャンプーやトリートメントのバリエーションが豊富
お家で使うシャンプーやトリートメントは、多い人でも2種類くらいだと思います。
しかし美容院の場合、シャンプーやトリートメントの種類が2種類しかないということは、ほとんどありません。
お店によって扱う種類にこだわりはありますが、5~6種類くらいはバリエーションを用意しているはずです。
(3)髪の状態から選ぶ
美容院ではバリエーションが豊富なシャンプーやトリートメントの中から、お越しいただいたお客様の髪の状態を観察し、最適なものを使うことができます。
髪質はどうか。
ダメージはどのあたりに出ているのか。
ダメージの状態は?
髪の長さや頭皮の状態などもチェックしながら、髪にとって一番良いものを選びます。
このように美容院は、髪に対する知識や技術が豊富な上、髪の状態にあわせたシャンプーやトリートメントなどを選ぶことができるため、お家よりも髪がさらさらな状態になりやすいと言えます。
そのため最初に出てきましたように「美容室帰りと全く同じ状態を保つことは難しいかもしれない」ということになります。
でも、次からお話することを知っておいていただければ、お家でもかなり近い状態まで再現することができるでしょう。
2: 髪さらさらを自宅でも再現するときNGなこと
(1)乾かさないで寝るのはNG
髪を洗ってから乾かすの、面倒に感じますよね?
特に夏の暑いときは、ドライヤーの熱風を使うのがイヤになると思います。
だから「自然乾燥でいいや!」と思って、そのまま寝てしまう人がいるんですが、これやっちゃいけません。
髪は濡れているときがもっともダメージを受けやすいのです。そしてダメージを受けると髪はさらさらになりにくいです。反対にゴワゴワ、ギシギシ、ボワッとするようになります。
また、濡れたまま寝ると、頭皮付近に残った雑菌が繁殖することもあります。
雑菌が繁殖すると
- 頭がかゆい
- フケが出る
- 髪がまとまらない
という、女性にとって「今日は家、出たくない」という大変気分の凹んだ状態にもなりますので注意しておきましょう。
(2)ゴシゴシ拭くのはNG
髪は濡れているときにダメージを受けやすいと言いました。
ということは、濡れた髪をタオルで拭くときは、丁寧にやさしく拭かないといけないということです。
シャンプーした後、タオルでゴシゴシと強い力で拭いてしまっている方もいると思いますが、髪をさらさらにしたいのなら今日からは
濡れた髪をタオルでやさしくはさんで押さえるようにしながら、水分を取るようにしてください。
(3)シャンプーの方法によってはNG
シャンプーやトリートメントが髪にあっていない方もいらっしゃいますので、まずはそこから考えてみてください。
ふだん通っている美容院があるのなら、お店の美容師さんへ自分の髪にあったシャンプーやトリートメントを教えてもらいましょう。
もうひとつ、シャンプーやトリートメントに関係するNGがあります。
それは、シャンプーやトリートメントを使った髪の洗い方の間違いです。
正しい洗い方については「髪さらさらをお家で再現するポイント」でお伝えします。
(4)ドライヤーの使い方を間違えるとNG
ドライヤーって髪を乾かすだけのものではありません。
髪をさらさらにもできるアイテムなのです。
でも、ドライヤーの正しい使い方を知らないままの方が多いので、知らず知らずの間に
- 髪が広がるように使っている
- 髪がゴワゴワになるように使っている
- 髪が痛むように使っている
ことがあります。
ドライヤーの正しい使い方ついても「髪さらさらをお家で再現するポイント」でお伝えします。
3: 髪さらさらをお家で再現するポイント
それでは、髪さらさらをお家で再現するポイントをお話します。
どれも少し気をつけながら丁寧にやってもらうと出来ることばかりです。
(1)正しい髪の洗い方
まずは、ぬるま湯でやさしく髪や頭皮を洗います。
美容院でのシャンプーを思い出してもらうとわかりやすいと思いますが、髪を上から撫でながら洗うのではなく、下から指を入れて髪を持ち上げるイメージで洗い流すようにしてみましょう。
ここで丁寧に洗えると、髪や頭皮に付着している汚れを6~7割は洗い流せます。
次にシャンプーを手のひらにとり泡立てましょう。シャンプーを直接髪に乗せてゴシゴシやって泡立てるのはNGです。
手のひらで泡だったシャンプーを髪全体に行き渡らせます。
そして指の腹を使ってやさしくマッサージするように洗います。
爪や指先でゴシゴシやるのはNGです。
髪にも負担がかかりやすいですし、頭皮が傷つくこともあります。
シャンプーで洗えたら、しっかり洗い流しましょう。
(2)トリートメント
洗い流しが終わると、タオルで水気をとります。
その後、トリートメントをつけて10分ほど浸透させるようにするのが一般的です。
トリートメントの流し方や細かな使い方は、普段通っておられる美容院で教えてもらうのがおすすめです。髪に浸透しやすい良いプロならではの方法を知ることができます。
(3)正しいドライヤーの使い方
できるだけ早く乾かすようにしましょう。
というのも、髪は濡れているときキューティクルが開いています。せっかくトリートメントが髪へ入ってもキューティクルが開いたまま自然乾燥しては意味がありません。すばやく閉めることが大切です。
そのためには、髪をとかして水分を毛先へ集め、やさしくタオルで水分をふき取ります。
最後にドライヤーの温風で、生え際から毛先に向けて乾かします。
また、乾かすときの髪の毛の向きは「後ろから前へ」が基本です。
こうすると乾いたとき
- 広がりにくい
- バサバサしにくい
という出来映えになります。
そして、髪が80%くらい乾いたら、最後は冷風で仕上げましょう。
冷風を髪へ与えることで、キューティクルが閉まります。また、熱で負担が増えている髪を冷やすことにもなり、髪へのダメージを少なくすることにも役立ちます。
さらに、洗い流さないトリートメントを使うと、より髪がさらさらになりやすいです。
4: 髪のさらさらをよりキープするなら
こういったことをお家でも続けていただけると、髪のさらさらをかなり再現できると思います。
また、髪の内側へ栄養分を補給する「ヘアエステ」を美容院で行うことで、髪のコシやツヤ、まとまりやすさも変化しますので、より美容院帰りの「さらさら感」を長く実感し続けていただけると思います。
5: まとめ
美容院帰りの、あのさらさら感は女性なら、毎日体感し続けたいことでしょう。
冒頭にもお話しましたが、美容院帰りとまったく同じようにすることは難しいですが、かなり近い状態ならお家で一手間かけていただくことで再現できます。
忙しい毎日ですが、髪のお手入れに時間とやさしさを注ぎ込んでいただければ、髪もあなたを裏切らないはず。
髪は女性の命という言葉もあります。ぜひ「ひと手間」かけてみてください。